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アメリカのたばこメーカー、フィリップモリス社のブランド、パーラメント。90年以上の歴史を持つロングセラーたばこで、諸説ありますが、「世界初のフィルター付きたばこ」として登場したという説があります。
日本市場に投入されたのは1973年以降で、以来、外国産たばこの中では安定した人気ブランドとして君臨し続けています。本記事ではこのパーラメントブランドについて、価格、銘柄の細部、オススメ銘柄、そしてブランドストーリーについてご紹介します。
パーラメントの価格【2024年版】
パーラメントブランドは後述する7種類を展開していますが、いずれも20本入りの標準的なパッケージである一方、それぞれ仕様が異なるため、価格は580円、620円の3種類があります。最も安い500円仕様の銘柄はすでに製造中止が決まり、近日販売終了が告知されていますが、あくまでも2024年現在に市場に出回っているパーラメントブランドの細部を次にフォーカスしてご紹介します。
パーラメントの展開銘柄
2024年時点で、パーラメントは以下の銘柄を展開しています。
- パーラメント・100BOX
- パーラメント・ライト100BOX
- パーラメント・ワン100BOX
- パーラメント・エクストラライト100BOX
- パーラメント・KSボックス
- パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックス
- パーラメント・ライトKSボックス
大まかにロングの100BOXタイプと、レギュラーのKSボックスタイプに分かれた7種類ですが、その細部は仕様がだいぶ異なります。このため、3種類の価格設定となっているわけですが、これらのうち、パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックスがすでに製造中止が決まっている銘柄になります。
これらパーラメントブランドの7銘柄個々のスペックと細部を次にご紹介します。
パーラメント・100BOX
タール9mg・ニコチン0.2mgと重めのたばこでありながら、雑味ない味わいで心地よい吸いごたえを感じられる銘柄。まろやかな甘みとたばこ葉本来の芳醇な甘みを感じることができる銘柄。
タール | 9mg |
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ニコチン | 0.2mg |
本数 | 20本 |
価格 | 620円(税込) |
パーラメント・ライト100BOX
パーラメント・100BOXをライトな口当たりにした仕様。ただし、タールは6mgに軽減されている一方で、ニコチンは0.5mgにアップ。このことで、ライトでありながらボディある喫味を味わうことができます。
タール | 6mg |
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ニコチン | 0.5mg |
本数 | 20本 |
価格 | 620円(税込) |
パーラメント・ワン100BOX
パーラメントブランドの中でも低いタール仕様の銘柄。しかし、パーラメント特有の喫味バランスとたばこ葉の芳醇な甘い風合いはしっかり生きており、ライトたばこ愛好家にも支持を受ける一品。
タール | 1mg |
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ニコチン | 0.1mg |
本数 | 20本 |
価格 | 620円(税込) |
パーラメント・エクストラライト100BOX
タール1mgでは物足りないけど、6mgや9mgは重すぎる……そんなニーズに応えたタール3mg・ニコチン0.2mgの気のきいた仕様の銘柄。パーラメントブランド特有の喫味バランスはもちろん本銘柄でも十分感じることができます。
タール | 3mg |
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ニコチン | 0.2mg |
本数 | 20本 |
価格 | 620円(税込) |
パーラメント・KSボックス
パーラメントのKSボックスシリーズの中で最も重い仕様の銘柄。独自開発のフィルター搭載で、重くとも辛すぎない、パーラメント特有のブレンドと喫味バランスを優しく味わうことのできる一品
タール | 9mg |
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ニコチン | 0.7mg |
本数 | 20本 |
価格 | 580円(税込) |
パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックス
世界初となる、リセストフィルター内にカプセルを搭載したメンソールたばこで、斬新な銘柄。しかし、残念なことに2023年時点で生産中止が決まり、今後市場から少しずつ姿を消すことに。
タール | 8mg |
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ニコチン | 0.5mg |
本数 | 20本 |
価格 | 500円(税込) |
パーラメント・ライトKSボックス
パーラメントのKSボックスシリーズのタール6mg・ニコチン0.5mg仕様。軽すぎず重すぎない設計で、パーラメントならではの優れた喫味バランスと、豊かなたばこ葉の風合いを贅沢に味わえるのが特徴。
タール | 6mg |
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ニコチン | 0.5mg |
本数 | 20本 |
価格 | 580円(税込) |
画像引用:キシダサービスネットショップ
【オススメ銘柄】パーラメント・ワン100BOX
ここまで、パーラメントブランドの7銘柄をご紹介しましたが、レギュラータイプのパーラメント・ワン100BOXを試してみました。近年の一般的なニーズは低タール・低ニコチンの傾向が強いことと、軽めのたばこでこそ、そのブランドの真価のほどを感じることができるはずだろうと思ってのことです。
まず、パーラメントブランドの象徴的として挙げられるリスセトフィルターは本銘柄にももちろん採用されています。これは煙の冷却効果による味わいの向上を促すためのもので、内側にえぐられたフィルターは、慣れないと口元にやや違和感を感じます。しかし、このことで、少しでも喫味の良さがアップされるなら何も問題はありません。「世界初のフィルター付きたばこ」としてのパーラメントブランドの矜持は、今日にも継承され続けていることが伝わってきます。
さて、パーラメント・ワン100BOXの肝心の喫味ですが、タール1mg・ニコチン0.1mgとは思えないほどのしっかりとしたボディとキック感があり、パフの中半ではパーラメント特有の芳醇な甘みも感じることができ、なかなかの喫味です。じっくり味わないと、他の低タール・低ニコチンたばこと大差を感じませんが、パーラメントの喫味を知っている人なら「これこれ!」と思える独特の味わい。他ブランドでは表現できない喫味となっているように思いました。
これらのことから、低タール・低ニコチンたばこユーザーが、パーラメントブランドをチョイスする際、パーラメント・ワン100BOXは特にオススメで、まず間違いが起きない安定した味わいを楽しむことができるはずだと思います。
ロングサイズであるため、好みは分かれるかもしれませんが、注意点としてはそれくらいで極めて安定感のあるシガレットだと思いました。
【オススメ銘柄】パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックス
続いてご紹介するのが、パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックス。前述の通り、製造中止が決まっており、今後少しずつ姿を決していく銘柄ではありますが、リセストフィルターにカプセルを搭載した意欲的仕様の銘柄で、メンソールでありながら、ほんのりとした甘みを感じることができるのが特徴です。
カプセルを噛み潰すと、メンソール感が口の中に広がるため、タール8mg・ニコチン0.5mgと重めのたばこであるにも関わらず、スキッとした喫味に変化し、優雅にたばこ本来の味わいを楽しむことができます。
もちろん、パーラメントブランドに共通する芳醇な甘みなどは本銘柄でも十分感じることができます。その一方、ポーランド産、スイス産のたばこ葉、そして前述のカプセルのメンソール感との掛け算によってパーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックスならではの喫味も面白く、従来のパーラメントファン以外をも虜にしたシガレットだったのではないかと想像します。
こういった個性派たばこが廃盤になっていくことは寂しく思いますが、本銘柄廃止後、さらにブラッシュアップさせたモデルの登場を期待するばかりです。
パーラメントのストーリー:パーラメントはどのようにして生まれた?
冒頭でも触れた「世界初のフィルター付きたばこ」としては、ケントのほうが先だという説もあり、そのソースが曖昧ではあります。
この辺は、広告などにおいて自主規制の傾向が強く、情報が乏しいたばこという製品であることと、また、パーラメントが誕生した1931年頃のアメリカは世界恐慌の真っ只中であり、「世界初のフィルター付きたばこ」がケントなのかパーラメントなのかと言っている場合じゃなかったであろうことは想像にたやすく、どうかこの曖昧なままでご理解をいただければ幸いです。
ただし、今日のパーラメントがそうであるように、当時からフィルターには相当な思い入れがあったことは確かで、それまでのたばこのイメージを「フィルター」によって一気に洗練させたことは間違いなさそうです。
販売元は、アメリカのたばこメーカー、フィリップモリス社で、ブランド戦略の効果もあり、多くのビジネスマンが行き交うニューヨークで特に支持を得ました。このため、パーラメントブランドの銘柄には「NEW YORK」の文字がプリントされていることもあります。
日本市場への進出
日本市場にパーラメントブランドが投入されたのは意外と遅く、誕生から42年ほど経過した1973年のこと。すでに日本では販売終了となったパーラメントFSKが当初のレギュラーモデルで、タール10mg・ニコチン0.8mgと、重めのシガレットでした。
しかし、当時の日本製たばことは明らかに印象が異なり、どこかクールで清々しいイメージを持ち、愛好した有名人も数多くいます。女優の淡路恵子、政治家の小沢一郎などがパーラメント愛好家としてよく知られており、また漫画のシーンなどでもパーラメントブランドのたばこが登場するシーンなどもあります。
これだけの影響力を持つたばこブランドもそう多くはないと思いますが、パーラメントブランドが喫煙者・非喫煙者双方に特別な印象を与えている理由はやはり、たばこ葉の繊細なブレンドはもちろんのこと、フィルターにこだわる先駆的なイメージと、どこかクールな印象があることからではないでしょうか。
前述の意欲的銘柄、パーラメント・クリスタル・ブラスト・8・KSボックスなどの廃止は残念ですが、今後も革新的なフィルターなどの開発に期待を寄せるばかりです。
ニューヨーカーに愛されたパーラメントの味わいを楽しもう
ここまでのご紹介の通り、アメリカ経済を揺るがした世界恐慌の最中に誕生しながら、後にはニューヨーカーたちに多く愛されたパーラメントブランド。日本でもかつてのテレビCMでは、そのイメージになぞらえて、ニューヨークの空撮シーンを導入したり、ボビー・コードウェルなどのアーバンなAOR楽曲などを採用するなどし、パーラメントブランドのイメージを定着させました。
タール・ニコチンとも重めの銘柄から、近年のニーズに呼応した軽めの銘柄、さらにはカプセルなどの先駆的な機能を備えた銘柄までをラインナップするパーラメントブランド。誕生から90年以上を経て、これから先もその味わいと創意工夫によって、パーラメントならではの味わいを高めていってほしいものです。同時に、パーラメントブランドの歴史や矜持を感じながら、楽しく味わっていきたいと思いました。