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【シャグレビュー】WILD BISON(ワイルドバイソン)をヴェポライザーと手巻きで吸ってみた感想

第二次世界大戦前よりたばこにまつわる仕事に従事し、戦後のたばこ、パイプシーンを広めた石川県金沢市出身の柘恭一郎氏。

この柘恭一郎氏が1936年に創業した柘製作所は現在、東京・浅草に本社を構え、今なおあらゆる喫煙具の輸入・販売・製造を行っており、特に近年浸透しつつあるシャグたばこ分野では、ペーパー、チューブ、フィルター、たばこ巻き器の輸入販売を積極的に行いシャグ愛好家から絶大な支持を得ているメーカーです。

この柘製作所がプロデュースしたシャグが、今回レビューするWILD BISON(ワイルドバイソン)。

名前だけを聞けば、いかにもアメリカンな荒々しい印象を抱きましたが、タンザニア産の高品質のバージニア種を採用し、カット巾を約0.8mmに指定することで少しでもコクのある喫味を出そうと、細部までこだわられた逸品だそうです。

それでいて、35gで940円とベラボウに高いわけではない点も魅力で、もしかしたら、この辺も柘製作所の喫煙者に寄りそう姿勢が反映されているのかもしれません。

シャグを知り尽くした柘製作所のプロデュースということで、喫煙前からテンションが上がる筆者でしたが、果たして他のバージニア種のシャグと比べて、喫味にどんな違いがあるのでしょうか。

今回もヴェポライザー、手巻き双方で試していきたいと思います。

WILD BISON(ワイルドバイソン)

  • 商品名 WILD BISON(ワイルドバイソン)
  • 生産国 タンザニア
  • 価格 940円
  • 内容量 35g
  • グラム単価 26.8円 / 1gあたり

開封

さっそく開封していきます。

香りはさほどキツくなく、鼻を近づけてみなければ、それがたばこであることはよく伝わってこないほどです。

しかし、よく嗅いでみると、バージニア種特有のほのかな甘い香りと、熟成によって生まれる香ばしい香りとが入り混じり、前述のような繊細さは十分感じられる風合いでした。

葉の感じ

深い茶色に仕上がった葉8~9割に対し、熟成の薄い黄色い葉が入り組んでいますが、いずれも湿度・粘度は薄く乾いています。

これは最近手巻きにハマっている筆者の印象ですが、乾いている葉のほうが、そうでないものよりも自分で巻いた際に失敗が起きにくく、その喫味を存分に楽しむことができます。

こういった点からも、熟成の際にハーフスワレや黒たばこのようにダークファイヤーキュアード(火力乾燥)などをせず、できる限り自然乾燥にこだわっているのではないかと思いました。

他方、上の写真では少々わかりにくくて恐縮ですが、葉からは細かい粉のようなものが出ています。これも自然乾燥によるものではないかと思いました。

FENiX MINI PROで吸ってみた

まずは、毎度おなじみの扱いやすいヴェポライザー・FENiX MINI PROで試すことにしました。190度から加熱をスタート。さっそく喫煙していきます。

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キック感は弱めで、ボディや底も薄い感じですが、バージニア種特有の甘味と鼻の奥に通り、いかにも「良質なたばこ!」という印象。

言い換えると、たばことしてのインパクトは弱いものの、バージニア葉の風合いは丁寧に伝わってくる印象です。ここが他のバージニアたばことの確固たる違いであり、やはり繊細に製造されていることは容易に伝わってきました。

ただ、ヘビースモーカーでガツン系が好きな筆者には正直物足りない感じもあります。これはヴェポライザーの温度を上げることで解決するのでしょうか。次に温度を上げて試してみます。

温度を上げて吸ってみた

FENiX MINI PRO220度に設定。

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キック感の弱さ、ボディや底の薄い感じは190度と変わらず。しかし、バージニア葉の風合いの良さがより際立って伝わってくる感じで、特に甘い喫味の印象が強くなりました。

ヘビースモーカーの筆者には依然物足りなさを感じながらも、しかし、この風味の心地よさはイヤではありません。その名に反して「ワイルド」というより、上品で良質なシャグのように思いました。

ここまでがヴェポライザーでの感想ですが、これを手巻きにしたところで、どう印象が変わるのでしょうか。次に試してみます。

ワイルドバイソンを手巻きで吸ってみた

乾燥度の高い葉なので、手巻きする際はその葉でペーパーを破かないよう注意しながら手巻きし、吸ってみます。

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キック感はやや上がりましたが、まだ弱めの印象。

ただし、ヴェポライザーの190度、220度ともまるで違う喫味であり、甘味よりも苦味が際立った印象です。

しかし、単に「苦ぇな」というわけではなく、苦味に、甘味や酸味が複雑に入り混じり、独特の喫味にまとめてくれています。

確かに後味は苦味のみが残る印象を持ちましたが、吸引時のこの複雑な入り組み方は、バージニアたばこだけでなく、他の種類でもなかなか味わえません。

この点こそがWILD BISON(ワイルドバイソン)の個性であり、強みのように感じました。シャグ初心者でも扱いやすい乾燥葉でありながら、喫味は上級者向け……そんな印象を抱きました。

WILD BISON(ワイルドバイソン)の感想

さすが柘製作所。かなり奥深いシャグに仕上げてくれています。

ただし、これだけこだわったバージニア葉の喫味を、ヴェポライザーで感じるのには限界があるようにも思いました。

やはり手巻きにして吸うほうがWILD BISON(ワイルドバイソン)ならではの喫味が前面に出やすく、試す方には絶対に後者をお勧めしたいと思いました。WILD BISON(ワイルドバイソン)の持つ複雑なインパクト、是非一度お試しください。

ヴェポライザー評価:2/5

手巻き評価:4/5

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松田義人

松田義人(まつだ・よしひと)

ヘビースモーカーで「タバコなら加熱式、電子、紙巻きなんでも来い」の編集者・ライター。一番好きなタバコは台湾の「新楽園」という銘柄。


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