ニコチンを含まないリキッドタイプの電子たばこは国内でユーザーを増やしています。
よくテレビCMやウェブ広告で見かけるのは、Dr.VAPE(ドクターベイプ)とDr.Stick(ドクタースティック)TypeXの2製品。電子タバコを検討している人は、それぞれの製品の違いが気になるのではないでしょうか?
本記事では編集部で実際に製品を購入し使用→比較してみた調査結果を紹介します。ドクターベイプとドクタースティックTypeXを以下の点から比較しました。
- 価格やランニングコストの違い
- 性能の違い
- 味わいの違い
購入の判断材料にぜひ活用ください!
目次
【はじめに】電子たばことは?
両製品の比較をする前に、電子たばこについて紹介します。電子タバコの知識がある方は読み飛ばしてもらって構いません。
電子たばことは、液体リキッドを電気の力で加熱して発生した蒸気を吸い込む製品です。この液体リキッドは植物性グリセリンなどで構成されており、医薬品や食品添加物にも使われる安心な成分。
ドクターベイプのカートリッジ。内部には液体リキッドが充填されている
たばこと違い嫌な匂いやタール、ニコチンが発生しないことから年々ユーザーを増やしています。昨今の嫌煙・禁煙ブームも相まって多くの支持を集める製品です。
以下では、その電子たばこで人気のある「ドクターベイプ」と「ドクタースティック」の特徴や違いを紹介します。
Dr.VAPE(ドクターベイプ)
ドクターベイプは株式会社ロックビルが販売する電子たばこ。インターネット販売をメインにユーザーを伸ばしているデバイスです。
ドクターベイプの専用カートリッジ
リキッドが充填されたカートリッジを取り替えるタイプの電子たばこで、簡単に交換することができます。初期はモデル1を販売していましが、現在は改良されたモデル2が販売されています。
初期型のドクターベイプモデル1
ドクターベイプモデル2
Dr.Stick(ドクタースティック)TypeX
DR.STICK(ドクタースティック)TypeXは、株式会社HALが販売する電子たばこ。こちらもインターネット販売がメインでユーザーを伸ばしているデバイスです。
ドクターベイプと同じくカートリッジ交換型のデバイスで、カートリッジを交換するだけで味を変えることができます。
ドクターベイプとドクタースティックTypeXの違い
両製品を見ると、仕組みや外観もほぼ同じように感じますが、どのような点が違うのでしょうか?両製品とも、液体リキッドを加熱して蒸気を吸う仕組みは同じになります。
一見同じような製品に見えますが、ドクターベイプとドクタースティックTypeXは細かい点で違いがあります。以下では外観の違いや使いやすさ、価格、ランニングコスト、味わいなど多面的に比較していきます。
ドクターベイプかドクタースティックTypeXどちらを買えばいいのか分からない、という人はぜひ参考にしてください。
外観の違い
左がドクターベイプ、右がドクタースティックTypeX
外観やサイズに関しては、ほぼ同じです。両製品を手に取ってみましたが、さほど重さの違いも感じません。スケールで測ったところ、カートリッジ込みでドクターベイプが23.5g、ドクタースティックTypeXが21.0gでした。
ドクターベイプがシリコンのような素材に対し、ドクタースティックTypeXはアルミのような金属の手触りです。
左がドクターベイプ、右がドクタースティックTypeX
どちらもペン型の形で手のひらに収まります。サイズ感に関してはどちらも持ち運びしやすいデバイスと言えます。
吸引回数
次に吸引回数の違いについて見ていきましょう。吸引回数とは、1カートリッジあたり何回吸えるかという値です。
ドクターベイプが1カートリッジで600パフ(たばこ2箱分)喫煙可能です。(注:パフとは1吸引のこと。紙巻きたばこ1本で平均10パフ前後)
ドクタースティックTypeXは1カートリッジで1,200パフ(たばこ4箱分)となります。
吸引回数 | |
DR.VAPE | 600回
(たばこ2箱分) |
DR.Stick | 1,200回
(たばこ4箱分) |
吸引回数については、ドクタースティックに軍配が上がりますね。
左がドクターベイプ、右がドクタースティックTypeX
カートリッジのサイズ感は同じようなサイズですが、吸引回数はドクタースティックTypeXが2倍の量を誇ります。つまり、ドクタースティックの方がカートリッジを交換する手間が少ないということです。
操作方法の違い
次に操作方法(扱いやすさ)について見ていきましょう。
結論から言うと、どちらも操作感については同点です。両製品とも、カートリッジは抜き差しするだけで簡単に交換できます。
ドクターベイプのカートリッジ交換
ドクタースティックTypeXもカートリッジを差し込むだけ
また、両製品とも電源ボタンがありません。吸引すると自動的に煙が出る仕組みです。どちらもシンプルな作りで操作しやすいデバイスです。よって、操作感・扱いやすさは同点と言えます。
価格、ランニングコストの違い
次に価格やランニングコストを見ていきましょう。なお、両製品とも定価での販売ではなくキャンペーン適用後の価格で比較します。
ドクターベイプのスターターキット
【内容物】
- 本体
- フレーバー2箱(中にカートリッジが4個)
【価格】
8,800円→3,980円(送料込み)
ドクタースティックTypeXのスターターキット
【内容物】
- 本体
- カートリッジ4個
【価格】
1万4,200円→2,980円(送料込み)
金額だけを比較すると、ドクタースティックの方が1,000円安いです。ただ、内容物のカートリッジ数や容量が違う点も見逃せません。
つまり、金額だけではなく喫煙可能回数やコスパの良さを詳しく見ることで、どちらが本当にお得か?ということが分かります。それぞれのスターターキットに同梱されているカートリッジの総吸引回数は以下の通りです。
- ドクターベイプ:合計2,400回
- ドクタースティックTypeX:合計4,800回
ドクタースティックの方が吸引回数が多いですね。
ただし、これはスターターキットを比較した場合に限ります。次に、それぞれの価格や吸引回数の違いを見ていきましょう。
DR.VAPE | DR.Stick | |
内容物 | 本体
フレーバー |
本体
フレーバー |
吸引回数 | 2,400回 | 4,800回 |
スターター価格 | 3,980円 | 2,980円 |
表を見ると分かるように価格面ではドクタースティックに軍配が上がります。比較表の結果を以下にまとめます。
- 初期費用(スターターキット)はドクタースティックの方が1,000円安い
- スターターキットの吸引回数はドクタースティックの方が2倍多い
ランニングコストの違い
ランニングコストについても詳しく見ていきましょう。と言うのも、それぞれの製品で1カートリッジ当たりの吸引回数や価格が違うからです。さらに、1箱に入っているカートリッジの数も違うため計算が少し複雑になります。
なお、ランニングコストは初回のスターターキットではなく、初回以降にカートリッジを単品で購入した場合を想定しています。結論から言うと、ドクターベイプの方がランニングコストは良いです。カートリッジの価格、吸引回数、ランニングコストを以下の表で比較します。
Dr.VAPE | Dr.Stick | |
1箱の価格 | 1,650円 | 9,000円 |
カートリッジ数 | 2個 | 5個 |
カートリッジ単価 | 825円 | 1,800円 |
吸引回数
(1カートリッジあたり) |
600回 | 1,200回 |
吸引回数
(1箱あたり) |
1,200回 | 6,000回 |
1吸引単価 | 約1.37円 | 約1.5円 |
表から分かるようにドクターベイプの方が、1吸引単価が安くなります。微々たる違いですが、コスパはドクターベイプの方が良いと言えます。初期費用(スターターキット)はドクタースティックの方が安かったのですが、ランニングコストはドクターベイプに軍配が上がります。
ちなみに、紙巻きたばこは1本あたり10~14回の吸引回数と言われています。1箱600円20本入りの紙巻きたばこでは、1吸引単価は3円ほどになるので、電子たばこの方がコスパに優れているのが一目瞭然です。
味わい、吸い応えの比較
両製品ともフレーバーを複数種類展開しています。現在、ドクターベイプは9種、ドクタースティックは4種となります。選べる種類で言うと、ドクターベイプの方が種類は豊富です。
ドクターベイプのフレーバー
ドクタースティックTypeXのフレーバー
それでは、肝心の味わいはどうでしょうか?
味はそれぞれ好みがあると思いますが、編集部で試したところドクターベイプのメンソール フレーバーが1番人気でした。
好みもありますが、ドクターベイプの方がフレーバーの種類も多く、人気のフレーバーが揃っています。
吸いごたえに関しては、両製品ともドローといったところでしょうか。編集部でドクターベイプとドクタースティックの全フレーバーを試しましたが、吸いごたえに関しては明確な違いはありませんでした。
ドクターベイプとドクタースティックTypeXどちらがおすすめ?
様々な面から両製品を比較しましたが、それぞれの項目を以下にまとめました。
Dr.VAPE | Dr.Stick | |
スターターキット
の価格 |
3,980円 | 2,980円 |
スターターキット の総吸引回数 |
2,400回 | 4,800回 |
1吸引あたりの単価
(2回目以降) |
約1.37円 | 約1.5円 |
使いやすさ | ◎ | ◎ |
コスパ | ◎ | ◯ |
味わい | ◎ | ◯ |
以上の比較から、編集部では以下の結論に至りました。
フレーバーの味わいとコスパを重視したい人はドクターベイプがおすすめ。
初期費用を抑えたい方はドクタースティックTypeXがおすすめ。
電子たばこの購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
※本記事で紹介したDr.VAPEはリンク先でも詳しく紹介しています。