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煙管の浮世絵

煙管(きせる)とは?日本伝統の喫煙具を深く知る

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煙の管と書いて煙管(きせる)と読む喫煙具。

使用したことはないものの、映画や漫画で目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

古くから親しまれていた煙管(きせる)ですが、現代では知名度こそあれ深く内容を知っている人は多くないかもしれません。

今回は、日本人だからこそ知りたい煙管(きせる)について詳しく解説していきます。

 

煙管(きせる)とは?

煙管の浮世絵

花魁や石川五右衛門、時代劇などで目にした人も多いと思います。

煙管(きせる)は日本の伝統的な喫煙具であり16世紀頃から日本人に親しまれたと言われています。

江戸時代には庶民にまで喫煙習慣が浸透し、社会の教科書などで町人が煙管(きせる)で一服している姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

煙管

煙管(きせる)の構造はシンプルで、先端にタバコ葉を詰めて着火。

発生した煙を楽しみます。

海外でいう「パイプ」に似通った部分がありますね。

 

パイプと煙管(きせる)の違い

パイプ

先端にタバコ葉を詰めて喫煙する点はパイプと煙管(きせる)は似ています。

しかし、両者を見比べると先端の受け皿の大きさが全然違う点に気づきます。

パイプは大きく、煙管(きせる)の受け皿(火皿と言う)は非常に小さなものです。

煙管の火皿

ここにタバコ葉をちょこんとつまんで、さっと一服する。パイプに比べると喫煙時間が非常に短いのですが、さっと一服する使い方は日本人の気質に合っていたのかもしれまませんね。

 

パイプと煙管(きせる)の専用タバコ葉は刻みの粒度が違います。

パイプの刻み葉は粗め。

小粋の刻みタバコ

一方、煙管(きせる)の刻み葉はかなり細かいです。実際に手に取ってみるとふわっとした感触に驚く人もいます。

このタバコ葉を極限にまで細かく刻む技術も、煙管(きせる)のような小さい火皿には欠かせません。パイプ専用の粗い葉では煙管(きせる)のような小さい火皿でうまく喫煙できません。

 

煙管(きせる)の種類

ところで煙管(きせる)には大きく分けて2つのタイプがあるのはご存知でしょうか。

羅宇煙管(らうきせる)と延べ煙管(のべきせる)です。

 

羅宇煙管(らうきせる)

羅宇煙管

画像引用:https://www.tsugepipe.co.jp

 

羅宇煙管がよく目にするタイプの煙管(きせる)でしょう。

先端から雁首・羅宇(らう、らおとも読む)・吸い口の3パーツから構成され、羅宇の部分には木材(主に竹)が使用されています。

竹はフィルターのような働きもし、この部分は消耗品。羅宇を専門にする羅宇屋もあります。

羅宇以外の部分は金属でできており、金属や陶器など様々な素材が使われます。

 

延べ煙管(のべきせる)

延べ煙管

画像引用:https://www.tsugepipe.co.jp

 

羅宇煙管とは異なり1パーツのみで構成される煙管(きせる)。

全体が金属故に放熱性に優れ、煙を冷却することができます。

一般的にタバコの煙は冷却されると喫味がマイルドになる特徴があります。

ただし、本体全てが金属故に熱を持ちやすいです。

羅宇煙管の場合は羅宇(木材の部分)が温度変化も少なく、熱くなりにくいですが延べ煙管は熱伝導が良いので連続吸いには注意が必要です。

 

煙管(きせる)専用のタバコ葉

煙管(きせる)には専用のタバコ葉があります。

代表的なものが「小粋」と「宝船」です。

小粋

宝船

どちらも製造は中止されていましたが、愛煙家の要望を受けて復刻。

いかにも煙管(きせる)というパッケージが心をくすぐります。

かなり細かく刻まれているシャグで、火皿の小さい煙管(きせる)に特化した日本伝統のシャグと言えます。

小粋と宝船以外にも煙管専用のタバコ葉あります。

珍しいところで言うと黒蜘蛛でしょうか。

 

他にも煙管用のタバコ葉は販売されているので、自分好みの製品を探すのも楽しみ方の一つと言えます。

 

専用葉以外では吸えないのか?

ところで煙管(きせる)専用以外は使用できないのでしょうか?

そんなことはなく、煙管(きせる)専用タバコ葉以外でも楽しむことができます。

煙管とシャグ

例えば手巻きタバコ用のシャグ。煙管(きせる)を吸う要領で火皿にシャグをつまんでセット。

あとは着火すれば喫煙を楽しむことができます。

普段、手巻きタバコを楽しんでいる人は気分転換に煙管(きせる)に変えてみても面白いと思います。

 

他にも紙巻タバコを火皿のサイズにカットして喫煙する楽しみ方もあります。

煙管の楽しみ方は千差万別で自分なりの楽しみを見つけるのも面白いのではないでしょうか。

 

煙管(きせる)の購入方法

ここまで読んだあなたは煙管(きせる)に興味を持ち始めたかもしれません。

煙管(きせる)を試してみようと思った場合、どこで煙管(きせる)を購入できるのでしょうか?

 

コンビニでは置いていないですし、タバコ屋も販売していないところもあります。

もっとも購入しやすいのはドンキホーテ。

ドンキホーテ店舗

意外に思われるかもしれませんが、ドンキホーテの喫煙具コーナーはかなり品揃えが良いです。

煙管(きせる)から専用タバコ葉まで販売しています。

鍵付きのショーケースに入っているので、購入の際には店員に一声かけましょう。

 

それ以外だとオンラインショップが購入しやすいでしょう。タバコ葉を購入する際は年齢認証が必要になるので注意しましょう。

 

まとめ

煙管(きせる)について概要をまとめました。

喫煙家であれば1つ煙管(きせる)を持っておくと楽しみが広がるでしょう。

煙管(きせる)を吸っている姿というのも「粋」なものです。

個人的には電子タバコや加熱式タバコがシェアを広げる現代だからこそ、煙管(きせる)のような伝統的な喫煙具が脚光を浴びてもいいのに、、、と思います。

 

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