【全2種】ハイライトたばこの種類や値段は?おすすめの銘柄も紹介|CAPNOS

【全2種】ハイライトたばこの種類や値段は?おすすめの銘柄も紹介

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ヘビースモーカーで「タバコなら加熱式、電子、紙巻きなんでも来い」の編集者・ライター。一番好きなタバコは台湾の「新楽園」という銘柄。
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日本たばこ産業の前身の日本専売公社が1960年に発売して以来60年以上愛され続けるロングセラーたばこ、ハイライト。喫煙愛好家の方で、このブランドを知らない人はまずいないのではないでしょうか。本記事では、このハイライトについて種類、スペック、価格、ストーリーなどをご紹介します。

ハイライトの価格【2023年版】

ハイライトは長い歴史があるだけに、これまでにブランドを冠した姉妹銘柄が複数存在しましたが、2023年時点の銘柄は、レギュラーとなるハイライトと、メンソール仕様のハイライト・メンソールの2種のみで、いずれも価格は520円です。

ハイライトは2種類を展開

2023年時点で、ハイライトブランドは、以下の2種類を展開しています。

  1. ハイライト
  2. ハイライト・メンソール

レギュラーフレーバーとなるハイライトは、その喫味と伝説であまりに有名なたばこですが、一方のハイライト・メンソールは発売後18年という比較的ロングセラーであるにも関わらず、その詳細はあまり知られていないのが不思議でもあります。以下にこの2つのフレーバーのスペックをご紹介します。

ハイライト

1960年に発売されたブルーを基調にしたパッケージのレギュラー版。タール17mg、ニコチン1.4mgという重い仕様で、主にヘビーユーザーに愛好され続けています。

タール 17mg
ニコチン 1.4mg
本数 20本
価格 520円(税込)

ハイライト・メンソール

レギュラーのハイライトから、タール・ニコチン双方の量を減らし、メンソール仕様にしたもの。主に、ヘビーユーザーが愛好してきたハイライトですが、ライトユーザーやメンソール愛好家などにも親しまれるように展開された一品です。

タール 10mg
ニコチン 0.8mg
本数 20本
価格 520円(税込)

【オススメ銘柄①】ハイライト

国産のフィルターつきたばこの中では、ピースのレギュラーの次に重いとされるハイライト。1960年、日本初のロングサイズたばこ(80mm)として登場し、サイズ的には以降の国産たばこの基準にもなった名作です。

バージニア葉、バーレー葉、オリエント葉などの複数のたばこ葉がブレンドされており、そのタール・ニコチン量の重さから、実に重厚感のある喫味を味合わせてくれます。

他方、ただ重くて辛いたばこというわけではなく、パフの中盤でよく味わってみると、ほのかな甘味も感じます。これはたばこ葉に添加されたラム酒タイプの香料によるもので、前述のたばこ葉の喫味を引き上げることに加え、口の中でまろやかに膨らませるような印象です。

昭和世代にとっては「大衆たばこの代表」的な印象もある、このハイライトのレギュラー銘柄ですが、完成度の高さと独創的な喫味、そしてロングサイズたばこの先駆けになったストーリーなどから、国産たばこの中でも特別な意味を持つ名品と言って良いでしょう。低タールたばこが一般的となった今では、なかなか手を出しにくいたばこではありますが、喫煙愛好家なら一度は吸っておきたいブランドです。

【オススメ銘柄②】ハイライト・メンソール

「重い」「辛い」といった印象を持つハイライトは、ヘビーユーザーに好まれる傾向が強いものですが、さらなるライトユーザーやメンソール愛好家を取り込もうと2004年に登場したのがハイライト・メンソールです。タール・ニコチン量を減らし、メンソール仕様にしたもので、パッケージもレギュラーのブルーを爽やかなグリーンに変更し、どこか爽快な印象を与えています。

ただし、それでもタールは10mg、ニコチン0.6mgと高めのスペックですので、ハイライト特有の重さは健在。この強いボディ、キック感に対しメンソールも負けておらず、極めて強い爽快な喫味を楽しませてくれます。

メンソールユーザーの中には、比較的ライトなたばこを好む人が多いように思いますが、そういった方にも是非一度試してほしい銘柄で、軽めのメンソールたばことは違うガッツリした味わいに対し、新鮮な印象を抱くかもしれません。レギュラーのハイライトと同様ハイライト・メンソールも、発売後18年のときを経て、結果的に特別な意味を持つたばこに成長していると言って良いでしょう。

ハイライトのストーリー:ハイライトはどのようにして生まれた?

ストーリー

ハイライトが登場した1960年以前の国産たばこは、ホープピースなどの短めのものだけで、以降主流となる80mmのロングサイズたばことしては、このハイライトが草分けとなりました。また、すでにホープで採用されていたフィルター付きたばこですが、それまでの慣習から当初はそれほど浸透しなかったものの、同じくフィルター付きたばことして登場したハイライトによって、一気に浸透したと見る人も多いようです。

これらのことが発売当時の喫煙者たちに鮮烈な印象を与え、発売後たった2週間で4億本の販売を実現し、1968年には総売り上げ世界第1位を記録するなど、爆発的なヒットを浴びたたばこでした。

当時の日本は高度成長期でもあり、ある意味ではこの時代の象徴的商品の印象もあるハイライトですが、スカイブルーを基調にした優れたパッケージデザインも、ブランドの認知に大きく影響を与えていることは言うまでもありません。

日本を代表するイラストレーターによるパッケージデザイン

和田誠

参考:Wikipedia

デザインは、後に日本を代表するイラストレーターとして活躍することになる和田誠。当時の優れた広告デザインばかりを手掛けた伝説のプロダクション、ライトパブリシティのデザイナー時代の仕事の一つで、パッケージデザインのコンペに参加し、採用されました。この意匠は多くのデザインに影響を与えたと言われ、1964年に開業した東海道新幹線の車体のカラーリングを決める際、その配色の参考にされたと言われています。さらに、この逸話になぞって、営団地下鉄(現在の東京メトロ)の東西線のカラーリングも、当時の理事の指示によって、ハイライトのスカイブルーをモチーフにしたと言われています。

こういった逸話からハイライトのスカイブルーは、当時のデザイン業界では「ハイライトブルー」と呼称されることがあり、その影響力は今日まで続いています。

余談ですが、ご存じの通り、平野レミの夫でもあった和田誠。このハイライトのデザインを手掛けたのは、平野レミと結婚する12年ほど前のことでした。キッチンを前にハイテンションで元気によく喋る平野レミと、鮮烈でありながら重厚感を持つハイライトの、関係がないようなあるような話ですが、これもハイライトを巡る小さなうんちくの一つとして知っておくと、飲みの席などでウケるかもしれません。

発売までに様々な困難を経た銘柄

話が脱線しましたが、もう一つハイライトを巡る逸話があります。当初の日本専売公社は海外ブランドのたばこの日本における国内生産を認められておらず、実現に相応の苦心をしていました。

しかし、1970年代に入り、ハイライトにおけるたばこの技術を、アメリカのたばこメーカー・フィリップモリスに提供することで、技術交換が成立。フィリップモリスのヒットブランドだったマールボロの日本国内生産が認可され、以降、さまざまな海外ブランドのたばこを作れるようになりました。ちなみに一時はこのフィリップモリス社からアメリカ市場でハイライトが発売された時代もありました。

こういった多くの伝説を持つハイライトですが、これまでにハイライトブランドとして複数の派生フレーバーがありました。ただし、その強い喫味の影響からか、多くは短命に終わり、現在残っているのはレギュラーのハイライトと、ハイライト・メンソールの2銘柄のみ。前述の通り、ハイライト・メンソールは2004年の発売以来、18年の販売を続ける名フレーバーであり、レギュラーのハイライト以外の次ぐ、隠れたロングセラーでもあります。

日本のたばこ文化を押し上げたハイライトの味わいを楽しもう

これまでに解説した通り、ハイライトはヘビーでありながらラム酒香料の甘味も加わった独特の喫味で知られるたばこである一方、日本のたばこ文化を押し上げた、世界に誇る大ヒット作でした。62年ものロングセラーであることと合わせて考えると、その伝説や逸話には枚挙にいとまがなく、まだまだ多くのストーリーがありますが、本記事ではその一部をご紹介させていただきました。

昨今のたばこ規制枠組条約などから、大半のたばこのパッケージに健康警告表示がなされており、ハイライトも多分に漏れず大きな文字で表示されています。このことで、実に優れたハイライトのパッケージデザインが崩れてしまっていることは、たばこ愛好家としては少々残念ですが、これも時代の流れ。ハイライトという名ブランドのたばこを今でも嗜むことができることを感謝し、適度にあの味わいを楽しむのが良いでしょう。

ライトユーザーにはやや敷居が高いハイライトですが、520円という今の時代では平均的な価格でもあることから、是非とも一度は試していただきたいです。喫味そのもの重みだけでなく、ハイライトのストーリーの重みも同時に感じられることウケアイです。

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