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喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その⑤

『CAPNOS』のシャグレビューでは、加熱式たばこ・手巻き双方の喫味の違いをご紹介しています。

特に手巻きで試すにあたっては、様々なアイテムが必要になりますが、その情報は極めて少なく、慣れないとなかなかうまく使いこなすことができないのも事実です。

そこで、あらゆる喫煙具を扱うカリスマブランド・柘製作所の代表取締役の三井弘司社長を突撃取材!

全6話で、手巻きたばこの謎について教えを請います。

第5回の今回は、ズバリ「手巻き」「ヴェポライザー」の違いと、パイプやキセルとの違いについてもさらに疑問をぶつけてみました。

↑柘製作所代表取締役の三井弘司社長。10代の頃からのライター好きが高じて喫煙具に魅了され、ファッション業界から同社に転職。パイプ作りの見習いから始まり、30年以上の勤務を経て社長の役職に。バイク、洋服など、多彩な趣味を持たれている方です

手巻きの疑問「ヴェポライザーと手巻き、それぞれの利点はどんなこと?」

ーーシャグを嗜む上ではヴェポライザーなどにの加熱式たばこと手巻きに大別できますが、双方の利点をお聞かせください。

三井弘司社長(以下、三井) ヴェポライザーは当社では扱っていないので口出しする立場ではないですが、10年くらい前に中国に行ったりして研究したことがありました。

その上で言えるヴェポライザーの利点はやはり節約できることじゃないでしょうか。

キセルもそうなのですが、ヴェポライザーは火種の直後で蒸されているたばこの量が圧倒的に少ないんですね。

 

ーー火種の直後で蒸されている……とはどういうことでしょうか?

三井 たばこというのはシガレットもパイプもそうですけど、直接燃焼させた煙を吸っているわけじゃないんですよ。

あくまでも間接燃焼です。まず葉に火をつけて火種が出来上がりますが、その火種の煙をそのまま吸うとなると、700~800℃の熱を吸うことになって火傷してしまいます。

そうではなく、火種の後にある、蒸されている煙を吸っているわけですね。

例えばシガレットの場合、全体の長さが85mmのものが多いですが、その先端の1mmの火種に対する、80何mmで蒸されたたばこを吸っているということです。

また、顕著なのが葉巻ですよね。葉巻も細いもの、長いものサイズが色々ありますけど、煙がその長い道を通って冷めさせることでマイルドになり、濾過されたものを吸っています。

話を戻すと、ヴェポライザーはこの間接燃焼の量をできるだけ減らして楽しめるように工夫されており、結果的にシャグを節約できるのがメリットだと思います。

あるいは場所を選ばない、ライトに楽しめるというのもメリットだと思います。

一方、当社ではクラシックな手で巻いて吸うものに限って販売しており、我々が考える手巻きの利点は贅沢な喫味を楽しめるところです。

 

ーー手巻きでの最も贅沢な嗜み方はどんなものですか?

三井 やはり手巻きする際に、たばこをよく揉みほぐしてからパンパンに詰めて、最初の先から3分の2ほどを吸うというものです。

残った3分の1は苦くなったり、喫味が強く出たりするので、これはフィルターだと思って捨ててしまう。これが一番贅沢な吸い方です。

 

ーー手巻きでも細巻き、太巻きもありますが、どう違うのでしょうか?

三井 6㎜の細いとか7㎜のスリムフィルターは間接燃焼の量を落とすことで、ライトに楽しみたい人向けのものです。

贅沢に吸いたい人は、やはり8~9㎜のレギュラーサイズのフィルターでたっぷりたばこ葉を詰めて、吸うほうが良いと思います。

↑シャグのダイナミックな喫味を感じたい場合は、「手巻きでパンパンに詰めるほうが良い」と三井社長

手巻きの疑問「キセルやパイプと手巻きとの違いって何?」

ーー手巻きたばこと、キセル、パイプの違いを教えてください。

三井 前に話した通り、たばこ葉そのものは手巻き用のシャグと変わらないですが、刻み幅が違います(第2話参照)。

また、嗜み方もそれぞれ違って、まずキセルは髪の毛ほどに刻まれたたばこを、パチンコ玉くらいの大きさに丸めてキセルに詰めてスパスパ吸うという超ショートスモーキング。江戸時代から続く文化ですね。

また、パイプはよくもみほぐしたたばこを3~4回に分けて、パイプのボウル容量の80%を目安に詰めて吸うもの。

パイプ自体も1本数百円で買えるものから、数百万円するものまで様々。

機能は全く同じですが、こだわり始めると、キリがなく、あらゆるたばこの中でも最も奥が深いものです。

パイプこそまさにハマると沼、地獄の一丁目になりますね(笑)。でも、それだけ楽しいものでもあるんです。

 

ーー手巻き、ヴェポライザー、キセル、パイプではどれが最もバランス良くたばこを楽しめますか?

三井 一概には言えないですが、当社で考える上ではパイプが一番良いと思います。

確かに最初に揃えるパイプは様々で、お金をかけようと思えば、いくらでもかけられます。

しかし、たばこ本来の贅沢な喫味を味わえる上に、コストパフォーマンスは実は手巻きたばこより良いんです。

ですので、まだ一度もパイプで吸ったことがない方は、数百円のパイプからでも良いので、ぜひ一度試していただきたいですね。

↑安価なものから高額なものまで実に様々なパイプの世界。興味がある方は手巻きだけでなく、パイプにも挑戦してみては?

手巻きたばこ、ヴェポライザー、キセル、パイプの話をわかりやすく説明していただきましたが、次回はいよいよ最終回。

「たばこ」にまつわる未来がどうなるのかを、改めて三井社長にお聞きします。お楽しみに!

次記事:喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その⑥【最終回】

 

▶︎ 取材記事リンク

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その①

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その②

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その③

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その④

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その⑤

喫煙具のカリスマブランド・柘製作所に聞いた! 手巻きたばこの謎・その⑥【最終回】

松田義人

松田義人(まつだ・よしひと)

ヘビースモーカーで「タバコなら加熱式、電子、紙巻きなんでも来い」の編集者・ライター。一番好きなタバコは台湾の「新楽園」という銘柄。


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